土留め費用は1mでどれぐらいになるのか|土留めについても解説

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土留め費用は1mでどれぐらいになるのか|土留めについても解説

「土留め」は、文字通り、土を留める役割を担うもの。傾斜のある敷地には、高低差を埋めるために、工事することが一般的です。家を建てる際、土留めの費用も無視できません。1mの土留めでは、どれぐらいの費用が掛かるのでしょうか。

このページでは、土留め費用について徹底解説していきます。土留めや擁壁の違い、土留めの種類、1mの強度、費用相場などを具体的に取り上げていきましょう。住宅の外構工事を検討している人などは、ぜひお役立てください。


Point
  • 費用相場や強度について紹介
  • 特に強度についてはしっかり確認
  • 家に合わせた種類選択を
  • 施工は信頼できる業者に任せる




1. 土留めとは

まずは、土留めのディテールについて解説します。似たような言葉に「擁壁(ようへき)」がありますので、この言葉も説明しましょう。土留めは簡単にまとめると、仕切りを意味していますが、土砂崩壊を防止するために、重要な役割を担っています。そんな土留めについて、深堀していきます。

1.1. 「擁壁」とは厳密には意味が違う

造成を検討している際、「土留め」だけではなく、「擁壁」という言葉を目にする機会があります。それぞれには定義があり、「土留め」は、人工的に作った崖、あるいは斜面が崩れ落ちることを防ぐために、工事することを意味しています。崩壊を防止するために、石やコンクリートで「土を留める」ことになります。

「擁壁」は、「土留め」のための石やコンクリートのこと。つまり、壁状の構造物が「擁壁」となります。土壌を放置しておくと横からの圧力で土砂が崩壊してしまいますので、「擁壁」は必要です。しかしながら、適当な工法で作られている場合、「擁壁」もろとも崩壊してしまうリスクがあります。

また、雨や地下水に影響されてしまうこともあり、「擁壁」の工法には、さまざまな技術や知識が必要です。建物を保護するために「土留め」も「擁壁」も非常に重要な存在であることを認識しておきましょう。

1.2. 壁状の構造物は防犯などにも役立つ

一般住宅であれば、庭との仕切りのために、あるいは、土砂や水が外に出ないようにする目的があります。どのような敷地であっても、ある程度は傾斜があったり、土地が盛り上がっていることもあります。土留めによって、雨が降っても、土砂が流れ出ることはありません。

また、高さ1mの壁状の構造物であれば、ある程度の防犯対策にもなります。子どもだけではなく、ペットも危険から守れることになり、土壌崩壊以外にも役立つと言えます。

1.3. さまざまな素材で作られている

土を留める建造物は、さまざまな素材で作られています。目に見える部分は、石材やコンクリートが多いですが、鉄筋コンクリートや間知石で作られていることもあるでしょう。大きな高低差がある場合は間知石、隣地との敷地に高低差がある時は鉄筋コンクリートなど、条件によって使用されている素材が異なります。


2. 土留めの種類

土留めや擁壁の種類は、実にさまざまです。家のテイストに合わせて種類を選定することも可能。植物だって、土留めとして機能させることもできます。また、住宅で使用される擁壁は主に4種類あり、それぞれの特徴なども知っておくべきです。

2.1. 家のテイストに合わせて種類を選定

土留めや擁壁は大きな建造物をイメージするかもしれませんが、庭と駐車スペース、隣地との境界線などの高低差をなくすだけではなく、フェンスや花壇の基礎としても用いられています。敷地と花壇などであれば、それほど高低差がなく、自分の好きな素材を用いることもできるでしょう。

洋風にしたいのであればレンガ、スタイリッシュさを求めるのであれば、あえてコンクリート、ナチュラル系を望んでいる場合は木材、あるいは丸太など、家のテイストや自身の好みに合わせて素材の選定が可能です。

他にも、プラスチック板や化粧ブロックなどは、見かけることが多いでしょう。水や土砂崩れ防止だけではなく、庭や敷地のデザイン性を高めるためにも、土留めや擁壁は重要です。

2.2. 植物も土留めになる

土留めとして使用する素材によっては、玄関周りや庭の雰囲気を台無しにしてしまうリスクがあります。レンガや木材でも、家のテイストに合わない可能性もゼロパーセントではありません。こうした時におすすめできるのが、植物を土留めとして機能させることです。

しかしながら、植物の選び方には注意が必要です。例えば、芝は、土砂や水の流れ出しを防ぐこともできますが、手入れが大変です。根が張るまで水をやらなければなりませんが、斜面であれば、非常に多くの水量が必要になるでしょう。もちろん、根が張らなければ、枯れてしまい、景観的にもアウトです。

芝のように手入れが大変な植物ではなく、それほど管理を必要としない植物を選ぶようにしましょう。また、勝手に、しかも早めに成長する強い力を持った植物もおすすめ。庭の景観を重視したい人は、植物も土留めになることを認識しておきましょう。

2.3. 擁壁を選ぶ際には基準がある

擁壁を選択する際には、いくつかのことを基準にする必要があります。擁壁自体の重量だけではなく、土壌の圧力や上に載る重さ、地盤の強さなどもそうでしょう。昨今では、地震力も無視できません。専門的な知識は業者が詳しく理解していますので、相談しながら擁壁の種類を選定しましょう。

2.4. 住宅で使用される擁壁は4種類

一般住宅で使われている擁壁は、主に4種類あります。練積み式擁壁、鉄筋コンクリート造、コンクリート造、プレキャスト擁壁がそうです。それぞれの特徴などを解説します。

練積み式擁壁

コンクリートを使って間知ブロックを積んだ擁壁であれば、5メートル程度の高さも実現可能です。コンクリート製のブロックではなく、間知石練積み造もあります。コンクリートを使用することがない自然石積み擁壁は、安全性が確保できないため、擁壁として認定されることはありません。ガーデニングなどで利用されることが多いです。

鉄筋コンクリート造

L字型、あるいは逆L字型の鉄筋コンクリートを使用した擁壁もあります。隣地の方が低い場合はL字型を、高い場合は逆L字型の鉄筋コンクリート造となります。底板や壁に鉄筋があり、土からの圧力を支えている構造です。

コンクリート造

コンクリートの重量によって土圧を受け止めるコンクリート造。地盤がしっかりしている場合に適している種類であり、基本的に擁壁は低くなります。重い材料を用いているため、「重力式擁壁」とも呼ばれることがあるでしょう。

プレキャスト擁壁

プレキャスト擁壁は、現場で擁壁を構築するのではなく、工場で生産したものを現場で設置するスタイルです。擁壁の形状や地盤の状況によっては不向きとなるでしょう。しかしながら、作業効率は非常に良いというメリットがあります。


3. 1mの土留めだと強度が重要

土留め1mの強度について見ていきましょう。コンクリートブロックのみの擁壁は、空洞ブロック積みであれば、安全性に優れているとは言えません。強度について理解を深め、鉄筋コンクリート造などを検討するようにしましょう。

3.1. 空洞ブロック積みでは問題あり

1mの高さがある擁壁は、底盤部分に1平方メートルあたり5t~6t、水平方向には1平方メートルあたり1.6t~2tほどの荷重が掛かります。木造住宅であれば、1平方メートルあたり500kg~1tになりますので、荷重が大きく違うのは自明です。空洞を残しているブロック積みであれば、鉄筋コンクリートよりも強度が劣るため、問題があると言えるでしょう。    

3.2. 場所によっては認められていないことも

空洞を残したままのブロック積擁壁は、宅造規制外のエリアであれば、認められることもありますが、安全とは言い難いです。もちろん、宅造規制内エリアでは、認可されていません。0.6m程度の高さは、そのままでも問題なしと判断されることもありますが、オーバーした場合は、鉄筋コンクリート造などが求められるようになるでしょう。

1mの高さの土留めを自宅に設置するのであれば、信頼できる施工業者選びが大切です。業者選びは、ナコウドがおすすめ。ナコウドは、エクステリア工事だけではなく、太陽光発電や自宅解体工事の一括見積もりも可能なサイトです。一括見積もりだからこそ、金額を比較しながら、自分に合った施工業者選びを見つけることができます。


3.3. 住宅を建てる時には擁壁に注意を

擁壁が老朽化している場合や、安全とは言えない状態で家を建てる際は、十分注意しましょう。住宅の建築中に崩壊してしまうかもしれず、擁壁の遠い所に建物を作るといった対応をしなければなりません。擁壁付きの土地を購入する際は、擁壁工事費なども含めて、土地価格をチェックすることが必要です。

擁壁の費用算出には、ある程度の時間と調査を要するものです。住宅を建てる際に、擁壁を建て替えたほうが良いのか、現状でも問題ないのか、工務店などと相談しておきましょう。


4. 1mの高さの土留めの費用は条件により様々

1mの高さの土留め費用はどれぐらいになるのでしょうか。大前提として、施工方法や擁壁の種類、土地の条件、広さなどによって、金額は異なります。本記事では、普通のブロックや化粧ブロックの相場費用について徹底解説しましょう。

4.1. 普通のブロック塀は約13,000円

シンプルなブロック塀であれば、高さ1mでおおよそ13,000円です。厚さなども価格に影響がありますが、段数によっても相場費用は異なります。高さ0.5mであれば、3段になって10,000円程度。厚みは、10cm、12cmなど、数センチ単位で1,000円程度変わります。

4.2. 化粧ブロックはもっと高くなる

化粧ブロックとは、通常のブロックとは異なり、加工されている物のこと。高さ1mぐらいならば、20,000円程度が費用相場になるでしょう。ブロックの擁壁を建てるために、土を掘ったり、目に見えない部分の基礎工事、その他諸経費も掛かります。

4.3. さまざまな要因で費用が異なる

擁壁の費用相場は、高さに限らず、トータルで30,000円~40,000円程度を目安にしましょう。しかしながら、施工条件、施工面積、工法の種類などにより、金額が上乗せされたり、劣化した時の修繕費用もまた別です。もともとある擁壁を壊して、再度を建て直す際は、費用は高くなり、期間も長くなります。

一方、現状ある擁壁を活用するのであれば、工期は短く、費用を抑えられます。また、掘削工事の際、発生した土を敷地の中で処分するのならば、運搬などの別途費用は掛かりません。できるだけ費用を抑えたい人は、ちょっとした工夫で節約することもできるでしょう。

4.4. 助成金制度が出る自治体あり

1mは問題ありませんが、宅地造成等規制法により、2mを超える擁壁を作る際は、行政へ申請する必要があります。また申請には、費用が掛かりますので、注意が必要です。

また、擁壁が土砂崩れ防止対策工事として認められるのであれば、自治体によっては助成金が出ることもあります。詳しいことは、各自治体に問い合わせて確認してみましょう。助成金制度を利用できれば、もちろん擁壁施工の節約になりますので、無駄な出費を防げます。

4.5. 補修費用が高値になることもある

擁壁は、時を重ねていくと、当然劣化します。何十年も経つと、壁にヒビが入ることも珍しくありません。住宅の状態だけではなく、擁壁の劣化レベルも、チェックする習慣を身に付けましょう。

構築したばかりの擁壁であっても、亀裂が入るようなこともあります。そして、ヒビなどを補修したとしても、根本から解決していなければ、またすぐに不具合が生じることも。建てたばかりにも関わらず、工事が必要になり、その費用が100万円オーバーになる可能性はゼロパーセントではありません。

擁壁の不具合を早い段階で見つけた際は、すぐに業者に連絡しましょう。新しく作ったばかりの時であれば、業者側の責任になることもあります。擁壁をチェックする時のポイントは、排水と表面の状態です。どちらにも異常がなければ、補修は必要ありませんが、定期的に確認しておくことを怠らないようにしましょう。


5. 土留めの設置工事は信頼できる工事業者選びが重要

土留めは、土砂崩れなどを防止するための工事であり、その時に作られた壁上の構造物を「擁壁」と呼びます。石やコンクリートなどで作られ、地下水や雨にも対応できるもの。一般住宅の場合は、防犯対策として役立ちます。

土留めや擁壁の種類は、花壇やフェンスの基礎として利用するのであれば、レンガ、木材なども素材になります。管理する手間のかからない植物を植えて、景観を保ちながら、土や水の流れを防止することもできるでしょう。一般住宅で使用される擁壁は4種類あり、それぞれに特徴があります。

1mの土留めは、空洞を残しているブロック積みの場合、強度が問題です。ある程度の高さになった段階で、安全性の高い鉄筋コンクリート造がおすすめ。擁壁は住宅を守るものですので、定期的にチェックしておく必要があります。

1mの高さの土留めの費用は、擁壁の種類、土地の条件、面積などによって、大きく変わります。自治体によっては、助成金制度があるため、節約することも可能。擁壁をメンテナンスする費用も後々掛かることになりますので、トータル的に土留めの費用を意識しておきましょう。

5.1. 工事の一括見積りはナコウドを利用しよう

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ナコウドは、工事の一括見積りサービスであり、自らの足で業者を探し、複数業者とコンタクトを取る必要がありません。見積もりも比較することができます。

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