【外構工事の全知識】初心者にオススメの検討ステップ〜実際の見積書付き〜

投稿日:

更新日:

【外構工事の全知識】初心者にオススメの検討ステップ〜実際の見積書付き〜

Point
  • 「外構」とは、家の外側にある空間(=エクステリア)を構成する住宅の建物以外の部分のこと。
  • 外構工事には、①美観の保護、②防犯、③生活空間の拡張、の3つの大事な役割がある。
  • 外構工事の検討ステップは、①タイミング→②工事箇所→③デザイン→④施工条件→⑤業者選定、の順で決めていく。
  • 特に大事なのは、⑤業者選定。工事の質も、費用も、業者によって大きく変わる。
  • 業者に関する情報、工事検討のサポートの際には、『エクステリアのナコウド』がオススメ。





1. 外構工事とは?

1.1 外構とエクステリアの違い

外構工事の検討を始める前に、そもそも「外構工事」が何を指す言葉なのか、簡単にみていきましょう。

一言で言えば、 外構工事とは、建造物の外構部分を対象とするような工事の総称のことです。

「建造物の外構部分」というのは、私たちがよく耳にする「外構工事」では「一戸建てを外から眺めたときの建物以外の部分」、より広く言えば、オフィスビルや公共施設などの周辺にある緑地帯やアスファルトの舗装道路、広場なども「外構工事」の領域に含まれます。

「外構」とよく似た意味の言葉に「エクステリア」があります。

この2つの言葉は、ほとんど同じ物事を指す言葉ですが、「エクステリア」の方がやや広い概念と言えるでしょう。

まず、先ほどみたように、「外構」は、建物の外にある構造物そのものを指す言葉です。

それに対して、 「エクステリア」は、家の外側にある空間全体を捉えた言葉で、エクステリアの要素の一つに外構がある、という関係です。

なお、「外構」の他にエクステリアを構成する要素としては、「デザイン」「機能性」などが挙げられます。

こうした観点から、外構工事は、「理想のデザインや機能性をもつエクステリアを実現するために、門や庭、フェンスといった構造物(=外構)を適切な位置に備え付け、それらを一つの空間として成立させる行為」であるとも考えることができるでしょう。


1.2 外構には具体的にどんな構造物がある?

では、外構には、具体的にどんな構造物が含まれるのでしょうか?

Wikipediaによれば、 外構とは「居住、生活する建物の外にある構造物全体を指す言葉」のことで、「それには門、車庫、カーポート、土間、アプローチ、塀、柵、垣根、などの構造物、それに庭木、物置、また後述する関連品も含まれ」ます。

それぞれがどんな構造物のことを指すのか、「不動産・住宅サイトSUUMO」の記事にわかりやすくまとめられているため、ここでは画像と共に説明の一部を引用(下記(1)〜(7)説明文中、カギ括弧内)します。



出典:不動産・住宅サイトSUUMO『「エクステリア」と「外構」は何が違うの? 外回りの工事費用と施工例を紹介!』

(1)門扉・門柱

門扉とは「出入口に設けた門の扉のこと」で、デザイン面の他に、防犯機能も果たしています。

門柱とは「門扉の横に設置される柱や壁のこと」で、ポストの設置などの用途に利用されることがあります。


(2)フェンス

フェンスとは「柵、囲いのこと」で、侵入防止や外からの目隠しなど、防犯やプライバシー保護の目的で設置されるケースが多いと言えます。


(3)アプローチ

アプローチとは「門扉から玄関まで続く通路のこと」です。

主にデザイン面が重視されますが、車椅子の方が住まれているご家庭などでは、スロープを設置するなどバリアフリー化が施されることもあります。


(4)デッキ・テラス

デッキやテラスは、「どちらも家のリビングと空間的につながった、外部リビングのようなもの」で、「一般的に室内の床と高さが同じ場合はデッキ、庭より一段高くなった台はテラスと呼ばれています」。

他の外構とは異なり、デッキやテラスは生活空間の延長とも言える部位なので、サンルームとして使う、ガーデニングと組み合わせて中庭のようにする、といったように、居住者のライフスタイルに合わせた様々な工夫が施されることが多いです。


(5)カーポート・ガレージ

カーポートとは「屋根と柱だけの簡単な車庫のこと」で、「一方のガレージは車を格納するための建造物を指します」。

カーポートは、ホームセンター等で購入してすぐに設置すれば済むと考えている方もいらっしゃいますが、防災規定やコンクリートの打ち直し等、思ったよりもコストや時間がかかるケースもあるため、余裕を持って業者に相談してみるようにすることをお勧めします。


(6)植栽

植栽とは「庭やアプローチ沿いに植えられた樹木や草花のこと」です。

広い庭がある家では、植栽をどのようにデザインするかが外構工事の重要な要素の一つになってきます。

オシャレにしたはいいけど後々のお手入れが大変になった、大きな木を植えたら枝が伸びてお隣さんとトラブルのもとになった、といったケースも考えられるので、植栽を検討する際には、他の要素も踏まえて慎重に考えましょう。


(7)照明

エクステリアを考える上で、案外見落とされがちなのが照明です。

防犯面はもちろんのこと、せっかくのアプローチや植栽も、夜間は照明一つで見え方が大きく異なります。


2. 外構工事はなんで大事なのか?

2.1 エクステリアの3つの機能:美観、生活空間の拡張、防犯

外構工事は、ついつい後回しにして考えられがちですが、実は、住宅工事の中でも非常に重要な位置を占めています。

というのも、エクステリアは住宅の果たすべき重要な3つの役割を担っているからです。

3つの役割とは、 ①美観の保護、②防犯、③生活空間の拡張です。

それぞれ順に見ていきましょう。



2.2 エクステリアの役割①:美観の保護

美観とは、その字の通り、住宅の外観を美しく見せることです。

住宅の美観は、外壁・屋根塗装といった「外装工事」と「外構工事」の2種類によって保護されます。

外装工事は、建物全体の色や質感を決めるため、住宅全体のイメージを大きく左右します。

他方、外構工事では、門や庭といった様々なパーツとその配置を決めていくため、装飾物としての意味合いが強いと言えます。

例えるならば、ファッションでいう衣服が外装、アクセサリーが外構、といったところでしょうか。

ですが、ファッションと大きく異なる点として、外装はそこまでデザインの種類が多くはなく、建物全体の構造に大きく影響を受けてしまうのに対して、 外構は比較的自由度が大きく、居住者の美的感覚を存分に発揮できる領域だといえます。

とはいえ、もちろん外構も建物や敷地の影響を強く受けることには変わりないので、検討の早い段階から住宅や外構工事の専門家に現地をチェックしておいてもらうと良いでしょう。


2.3 エクステリアの役割②:防犯

美観にばかり気を取られてしまい、見落とされがちなのが防犯の役割です。

エクステリアには、「人目のつきやすさ」「侵入のしやすさ」「建物内部状況の確認のしやすさ」など、防犯で大切ないくつかのポイントを左右する力があります。

例えば、全面ガラス張り、南向きで、晴れた日にはお日様が爽やかに差し込む開放的な1階のリビング。

これだけ聞くととても羨ましいお宅ですが、もしこの家が人通りの多い道路に面していたとしたらどうでしょう?

せっかくの素敵なリビングも、人目にさらされるストレスや不安から、一日中カーテンを閉めっぱなし、なんていうもったいないことにもなりかねません。

この状況を避けるためには、リビングの開放感を残しつつも、人目をできる限り避けるためのエクステリア、例えば適度な間隔で植えた植栽や、人の高さほどのフェンスなどが考えられるでしょう。

しかし、こうした「あちらを立てればこちらが立たず」な状況を一つ一つ考えていくのは大変です。

そこで、 外構工事では、まずは「防犯」の観点からエクステリア全体の方向性を定め、その後に個々の外構のあり方を検討していく、という考え方がとられます。


エクステリア全体の方向性は、大きく次の3パターンです。

  • クローズド外構
  • オープン外構
  • セミオープン外構(またはセミクローズド外構)

(1)クローズド外構

まず、「クローズド外構」は、塀や門扉をしっかりと構えて、外部と内部の境目をくっきりと分けたり外部からの視線を遮断する、古い日本住宅に多い形式の外構スタイルです。

クローズド外構の住宅は、侵入の難しさや視線の遮断などから 防犯能力が高いと言えます。

その一方で、 開放感には乏しく、「入りにくい」印象も与えやすいため、人がよく出入りするような住宅には不向きでしょう。

また、塀や門扉をあつらえる分 コストが大きくかかってしまうことや、一度侵入を許すと視線の遮断がかえって防犯性を低めてしまうなどのリスクもあることから、近年の新築ではあまり好まれない傾向にあります。



出典:Wikipedia「クローズド外構。風格ある門扉や塀を設け、伝統的な日本建築に多く採用される。」


(2)オープン外構

次に、「オープン外構」は、塀や門扉を構えず、周囲の街並みと馴染むような草花を植栽した開放的な外構スタイルで、欧米や近年の日本住宅によく見られる形式です。

クローズド外構とは対照的に、周囲からの視線を遮断するものが少なく、誰でも簡単に敷地内へと入れてしまう構造になっているため、 防犯能力は低いと言えます。

他方、 コストが低く抑えられる、エクステリアの美観を見てもらいやすい、といったメリットから、新築住宅でこの形式が採用されることが増えてきています。



出典:Wikipedia「オープン外構を持つ住宅。」

(3)セミオープン外構

最後に、「セミオープン外構」は、 クローズド外構とオープン外構の特徴を併せ持った外構スタイルで、基本的には開放的で美観を保つようにしながらも、柵を設置したり、玄関アプローチの距離を取るなど、最低限の防犯機能を確保した形式です。

セミオープン外構は、 防犯能力の面でもコストの面でも「ちょうどいい」点がメリットで、現在の日本住宅では、このセミオープン外構のスタイルを採用する住宅が主流となっています。

ただし、主流であるからといって 必ずしもどの住宅にも最適というわけではありません。

あくまで、ご自身のライフスタイルを鑑みた上で、美観と防犯のバランス、建物の構造、予算等と照らし合わせながらご家族で方針を決められることが重要です。



出典:Wikipedia「セミクローズド外構を持つ住宅。」

2.4 エクステリアの役割③:生活空間の拡張

エクステリアの一部、テラスやデッキ、庭、ガレージなどは、「生活空間の拡張」という役割を果たしています。

この役割は、外構の全てに当てはまるわけではありませんが、意識しておくべき重要な要素です。

生活空間と言えば、基本的には居住部分、つまり建物の内部です。

しかし、ライフスタイルのあり方によっては、生活が建物の中では収まりきらないことも少なくありません。

例えば、車やバイク好きの人にとって、車やバイクは無くてはならない生活の一部分ですが、居住空間に持ち込むわけにはいきません。

こうしたケースでは、エクステリアには、通常の住宅よりもガレージにゆとりをもたせたり、建物から簡単に出入りできるような設計にするなどの工夫が求められます。

あるいは、ガーデニングが趣味の人にとっては、雨風をうまくしのげるような庭を設計する、というのも一つの手でしょう。

ですが、そうしたことを意識しないまま、あるいは業者にしっかりと伝えないまま外構工事を行ってしまうと、自分の趣味を思うように楽しめる余地のないエクステリアになってしまう恐れがあるのです。


そのため、外構工事を行う際には、 エクステリアが生活空間を拡張してくれる、言い換えれば、ライフスタイルをより満足いくものにするという役割をもっていることを意識する必要があります。

3. 外構工事の検討ステップ:プランを決めるための5大要素とは?

さて、言葉の意味と役割がわかったところで、いよいよ外構工事の検討に入りましょう。

外構工事のプランを検討する際には、大きく5つ、決めるべきポイントがあります。

Point 考えるべきこと 要素
1 タイミング いつ外構工事を行うべき? 工事時期、業者依頼時期
2 外構 外構のうち、どの部分を工事したい? 門まわり、フェンス・スクリーン、カーポート、etc...
3 設計 どんな風に良くしたい?(自分の理想のエクステリアって?) 暮らし方、スタイル、テイスト
4 施工条件 具体的にどうやって工事を進めるべき? 内容、工程、工期、費用
5 業者 誰に頼めば良い? 業者選定

これらのポイントを考える上で大切なことは、次の2つです。

  • 最初から完璧なプランはムリ! → 検討の早い段階から複数のプロに相談する
  • かと言って、全部を業者に丸投げするのはNG! → 自分の希望や予算感をある程度は整理しておく

パッと見は色々あって大変そうですが、一つ一つ順に考えていけば、そこまで難しい話ではありません。

では、順に見ていきましょう。

4. 外構工事の要素①:いつのタイミングに検討するのか?(=工事タイミング)

外構工事を検討するにあたり、まず始めに知っておくと良いのは、外構工事に取り掛かる時期です。

エクステリアの工事時期は、大きく3つのタイミングに分けられます。

4.1 工事時期①:新築のタイミング

新しく家を建てる時、工程の終盤に外構工事が行われます。

「ハウスメーカーがすべてうまくやってくれる」と勘違いされている方が多いのですが、 実は、住宅の建築工事と外構工事は、密接に関係しているものの、全く別の専門分野です。

住宅の建築はハウスメーカーに任せて、外構工事はエクステリアの専門業者に依頼する、というケースも決して珍しくはありません。
(実際、私どもにも、「これから建てる家にウッドデッキを設置したいから見積りが欲しい」といった依頼をいただくことがあります)



しかし、建築工事/外構工事と分野が分かれてはいるものの、住宅としては一つですし、敷地面積に限界がある以上、建物とエクステリアは相互に影響を受けてしまいます。

そのため、 新築住宅の設計を考える際に、外構工事のプランを同時に考えておくのが望ましいと言えます。

また、新築の場合は、外構工事のプランを業者とともに決めるタイミングも重要です。

業者と話すタイミングが遅すぎると、工事全体の遅れにつながったり、最悪のケースでは希望に沿わない形の工事が行われる可能性もあります。

通常は、足場が外れて家の完成外観と敷地の現況がわかる段階、つまり、 家の完成まであと1ヶ月程度の時点で取り決めるのが良いでしょう。

あるいは、もし建築後に行うのであれば、建築完成後から遅くとも3ヶ月以内には依頼するのが良いと考えられます。


4.2 工事時期②:他の工事と同じタイミング

中古物件購入後のリフォーム時、台風などの被災時に行う修繕時、外装等の定期メンテナンス時など、 外構工事は他のリフォーム工事とタイミングを合わせて行われる傾向にあります。



また、リフォームだけではなく、解体工事、例えば親からの遺産として相続した家を解体して、余った土地を駐車場などの形で有効活用する場合などにも、外構工事が必要になるケースが少なくありません。

文字にすると「当たり前」と感じられるかもしれませんが、外構工事のことを計算に入れておらず、後で思ったよりも費用がかかり予算がオーバーしてしまった、ということにもなり兼ねないため、 家の工事を検討する際は外構のことも必ず念頭に置くように注意が必要です。


4.3 工事時期③:ライフスタイルが変わるタイミング

エクステリアは「生活空間の拡張」という役割を果たしているため、 ライフスタイルが大きく変わるタイミングには変化に応じた外構工事が必要となります。

例えば、子供が育って庭を自由に走り回るようになるタイミングで、子供が転んで怪我をしないように芝生を敷く。

あるいは、足の不自由な両親と一緒に住み始めるために、車椅子が通れるように玄関スロープを設けたり、階段に手すりをつけたりする。
・・・といった具合です。

特に、ご年配の方と一緒にお住いの場合、ご本人がなかなか言い出しづらく、周囲の人間が気がつかないところで無理をさせてしまい、結果的に大きな事故につながるケースも少なくありません。

そのため、こうした状況ではエクステリアのことを視野に入れ、同居するご家族への配慮も必要です。

逆に言えば、 そうした配慮を忘れない限り、少しの費用と工夫で、ご家族の生活の質を大きく改善できるのも外構工事の一つの魅力と言えるでしょう。


5. 外構工事の要素②:どの部分を良くしたいのか?(=工事箇所)

外構工事のタイミングが決まったら、次は、エクステリアのうちのどの部分を良くしたいのかを考えましょう。

実際に業者に依頼する際には、現地を一緒にみながら話すことになるため、この時点で厳密な言葉や定義等は必要ありません。

また、外構の名称やカテゴリの分け方も、業者や部材メーカー等によって異なってきます。

そのため、ここでは、エクステリア部材の大手メーカーであるLIXIL社のWebカタログを参考にしつつ、下記に大まかな外構のカテゴリ表を掲載するにとどめました。

下表を参考に、 「大体どのあたりを良くしたいのか?」にあたりをつけ、業者にそれを伝えられるようになれば現時点ではOKです。

▼外構カテゴリ簡易表
大カテゴリ 中カテゴリ 小カテゴリ
まわり 門扉 開き門扉
引戸門扉
門戸
ポスト・機能門柱
表札・サイン
門柱・門袖
インターホン
エクステリアライト
引戸門扉
床タイル
カースペース用タイル
外装壁タイル
笠木タイル
フェンス・スクリーン フェンス
スクリーン
歩行補助手すり
転落防止柵
カーポート・車庫まわり・駐車場 カーポート・ガレージ カーポート
ガレージ
駐車場
シャッター・ハンバーゲート シャッター
ハンバーゲート
車庫用門扉 伸縮門扉
跳ね上げ門扉
引戸・車止め
テラス・庭まわり テラス屋根・テラス囲い・サンルーム テラス屋根
テラス囲い・サンルーム
ガーデンルーム
オーニング
デッキ
ガーデンファニチャー
植栽
玄関まわり 玄関ひさし
エントランスルーム
収納庫 物置
ゴミ収納庫
薪置場
その他 階段
タラップ
オーナメント(ウォール)

(参考:LIXIL公式ホームページ「エクステリア」)

6. 外構工事の要素③:どんな風に良くしたいのか?(=デザイン)

工事の対象とする外構が決まったら、次は、「その部位をどのように良くしたいのか?」、つまり設計・デザインをイメージしましょう。

設計(デザイン)を考える上では、次の2つのポイントが重要です。

  • 業者に相談する前に、家族内で話し合い、しっかりとイメージを膨らませておく
  • 業者に相談する際は、必ず、現地調査を行なってもらう

6.1 ポイント1:事前のイメージをどうやって膨らませるか?

外構工事の設計(デザイン)を考える上で考える上で重要な観点は、「暮らし方」「スタイル」「テイスト」の3つです。

これらを順に、できる限り具体的に映像をイメージしながら考えることで、実際の生活にうまく合った、快適なエクステリアを実現することができます。


(1)「暮らし方」

外構工事で最も重要なことが、ご自分やご家族の生活の仕方に合わせた設計(デザイン)をエクステリアに施すことです。




・ご家族は何人暮らしでしょうか?
・お子様はいらっしゃいますか?お子様は何歳で、今後、成長するにつれて暮らし方はどのように変わっていくでしょうか?
・出勤・通学する際は、自動車、それとも自転車?スペースにどれくらいの余裕があれば良いでしょうか?
・洗濯物はどれくらいの頻度で出ますか?乾燥機で済ませる、それとも毎日ベランダにたくさん干すでしょうか?
・犬は飼っていますか?大きさは?若くて外で元気に走り回る小型犬でしょうか?あるいはずっと寝そべっている年取った大型犬?
・庭をゆっくりと鑑賞する時間はありますか?家族全員忙しくてほとんど家にいない生活でしょうか?
・ご両親は同居されますか?お体や足腰のご健康はいかがでしょうか?外に出るのが億劫になっていらっしゃいませんか?
・ご自宅にお客様を良く呼ばれますか?またご近所様との交流はお好きですか?
・帰宅時間は早い?遅い?帰宅路に街灯は十分ありますか?
 etc…

こうした、日々の生活に関する質問を、ご自分に対してぶつけてみてください。

その上で、今不便に感じていることや、時間が経つと変化しそうなこと、無意識のうちに繰り返している行動など、建物の設計(デザイン)を考える上で必要になりそうな事柄を洗い出してみましょう。


(2)「スタイル」

自分と家族の生活イメージがある程度クリアになったら、次は、エクステリア全体の方向性、つまりスタイルを決めましょう。

これは、本記事でも既に紹介した、クローズド外構/オープン外構/セミオープン外構(またはセミクローズド外構)の選択のことです。



(左から順に、クローズド外構/オープン外構/セミオープン外構)

例えば、家の前が子供の通学路で人通りが多く、ご近所様を含めた来客も頻繁にある家であれば、防犯面をそこまで意識しないオープン外構にしよう。

いや、うちには小さな子供がいて安心できないから、もう少し防犯を意識してセミオープン外構にしておこう。

・・・といった具合で考えていきます。

外構スタイルは、防犯機能のみならず、各外構のパーツを決める際の指針にもなり、結果として費用面にも大きな影響を与えます。

この時点で決め切る必要はないですが、できる限り、具体的な提案をもらう前に、一度家族間でイメージを話し合っておくことをお勧めします。


(3)「テイスト」

暮らし方→スタイルと決まったら、最後はテイストをイメージしましょう。

テイストというのは、いわゆる「デザイン」と聞いてパッと考える、色味や質感など見た目の雰囲気のことです。

テイストをざっくりと決めておくことで、業者からの提案の幅をある程度絞り込むことができ、外構工事にありがちな「あ〜、もう、選択肢がありすぎてわけわからん・・!!」状態を少しでも回避することができます。


(左:洋風なエクステリア/右:和風なエクステリア)

ただ、一口に「テイスト」といっても、モダン、ナチュラル、洋風、和風、・・など色んな名前がつけられており、また、それぞれの名前が意味するイメージも業者によって異なってきます。

したがって、実際に検討する際には、それぞれの業者から具体的な提案とイメージ図をもらいつつ、それを見ながら話し合っていくことが多いでしょう。

そのため、この時点では、一旦、 「和風か洋風だったらどっちがいいか?」「派手めか控えめだったらどっちがいいか?」といった、好みの大きな方針だけ、ご家族内で話し合っておくのが良いと思われます。


6.2 ポイント2:施工後の「思っていたのと全然違う!」を避けるためには?

設計(デザイン)を考える際に、重要な点が2つあります。

一つは、イメージを膨らませる際に理想に偏りすぎないこと、もう一つは、現地調査を必ず依頼することです。


(1)現実>理想でイメージを膨らませよう

事前のイメージを膨らませる際は、 「こうなったらいいな」よりも「実際に普段どんな風に暮らしているか」を中心に現実的に考えるようにしましょう。

必要のない機能をつくってしまって使わなくなったり、性格に合わない設計を施して持て余してしまったりと、理想に偏りすぎることにはリスクが伴うからです。

例えば、これまで一度も庭の手入れをしたこともないような人が、プロの職人による見事な植栽を中心とした庭をつくったとしましょう。

工事後2〜3ヶ月間は、嬉しさから頑張って手入れをして庭を楽しむかもしれませんが、1年も経つとどうでしょうか?

おそらく、ほとんどの場合は、手入れをしなくなって荒れ放題の庭になってしまうか、良い場合でも、職人を定期的に呼んで費用と手間をかけて手入れをしてもらうことになってしまうのではないでしょうか。

もちろん、希望に胸を膨らませるのはとても大事なことですが、あまりに自分の生活や性格とかけ離れてしまわないように、業者の提案を受ける前から、大まかなイメージを膨らませておきましょう。


(2)提案を受ける前に必ず現地調査を行ってもらおう

設計(デザイン)のイメージを膨らませた後は、複数の業者から提案を受けることになります。

業者によってマチマチですが、一般的な流れは次の通りです。



ここで、 最も重要なのが、現地調査です。

建築物に依存して大きさや形がある程度決まっている内外装とは異なり、エクステリアは、工事の自由度が非常に高く、机上で話を進めると大きく齟齬が生まれるリスクがあります。

また、エクステリアは周囲の建物や道路との接点にあたる部分なので、実際の建物の形状や敷地の状態等を見ずに生活導線を設計すると、これまた実際の生活からはかけ離れた外構が出来上がってしまうことになりかねません。

そのため、 工事を失敗しないためには、「写真を送れば大丈夫」「どこかの業者に1回みてもらったらそれでOK」という考えは捨ててください。

面倒でも、必ず複数の業者に現地調査をしてもらいながら、「ここをこういう感じにしたい」といった事前のイメージを伝えて、希望に沿った提案をもらうように気をつけましょう。


7. 外構工事の要素④:どうやって工事を進めるのか?(=施工条件)

7.1 外構工事の見積もり4つのポイント

さて、上述の3ステップで、「いつ」「どこを」「どんな風に」工事するかの概要が決まり、現地調査とプランの提案を受けるところまできました。

そこで、次はいよいよ、具体的な見積書を集め、本格的に比較検討する段階です。

見積もりを確認し、比較検討する際のポイントは、大きく次の4つです。

  • 工事内容
  • 工程
  • 工期
  • 費用

ポイントと言いつつ、工事内容、工程、工期の3点は、質の悪い業者に依頼するようなことがなければ、とりたてて気をつけなければならないことは特にありません(業者の質に関しては後述します)。

工事内容については「見積書にしっかりと明細が記載されているか」、工程と工期については「業者から説明があり、常識に照らし合わせておかしなことを言っていないか」だけを意識しておけば十分でしょう。



他方、見積もりの中で最も気になるところでもあり、また十分に注意が必要なのが費用(=予算・価格)でしょう。

外構工事は、内外装工事以上に「ピンきり」で、まさに「相場があってないようなもの」になるため、安ければいいというわけでもなければ、逆にあまりに高い金額を取られてしまうことも十分にありえます。

ですが、外構工事は具体的な内容があまりに多岐に渡るため、「外構工事といえばいくらぐらい」という決まった水準をお伝えしにくいのが難点でもあります。

そのため、 実際に検討する際には、ある程度の知識は得つつも、信頼できる複数の業者に依頼することの方がはるかに重要です。

ただ、とは言っても、どの程度かかるものなのかは気になるところかと思いますので、次の節で、実際の見積もり事例をいくつかご紹介したいと思います。

その上で、さらに詳しい費用感を知りたいという方は、外構工事の費用に関する記事をご覧ください。


7.2 外構工事の見積もり事例

※以下の見積もりはエクステリアナコウド加盟業者より提供頂いたものです

事例A:庭・駐車場・フェンス等の外構工事で、計168万円


事例B:エクステリア総合提案で、計260万円




事例C:駐車場の工事で、計170万円





8. 外構工事の要素⑤:誰と一緒に工事を進めるのか?(=業者選定)

さあ、複数の信頼できる業者から相見積もりをもらった後は、いよいよ工事の依頼先となる業者を決めましょう!

提案内容はもちろん、予算に対する費用価格、担当者の人柄、会社の評判など、様々な要素から決めることになるのですが、ここでは、初心者の方が見落としてしまいがちな重要ポイントをお伝えします。


8.1 「外構工事業者」と一口に言っても・・?

これまで本記事でもみてきたように、外構工事は、様々な部位を含んだ非常に広い概念です。

そのため、 実は、「外構工事」「エクステリア工事」の中には、部位や方法ごとに、非常に幅広い工事内容が含まれています。

例えば、庭の植栽を考えているなら造園工事、エクステリアライトをつけるための電気工事、ガレージやカーポートでの土間コンに付随する水道工事、・・・といった具合に、細かく分類すると大小合わせて数十種類もの専門工事内容があると言われています。

したがって、「外構工事業者」「エクステリア業者」と言った場合にも、当然、外構工事全般を請け負えるような大きな業者もあれば、庭師を抱えて造園工事を専門にしているところもある、と、一口に業者といっても様々に存在するわけです。

なので、 工事内容に合わせて、その工事を専門に行えるような業者を選ぶことも、業者選定のポイントの一つになります。


8.2 外構工事業者の大まかな区分け

では、自社の専門外の工事が必要な場合、あるいは施主から依頼された場合はどうするのでしょうか?

業者によっては「それはできない」と断るところもありますが、基本的には、その工事ができる業者に一部を委託することになります。

大カテゴリ 中カテゴリ 小カテゴリ
ハウスメーカー 会社に信用がある
新築の場合はコミュニケーションの窓口が一本化される
中間マージンが大きくかかる
エクステリア専門店 元請け業者/下請け業者 自社施工の場合は中間マージンがかからない
エクステリア全体のプランニングの質が期待できる
業者の良し悪しがかなりバラつく
一部工事専門業者 造園業者/電気工事業者 etc... 専門工事に関しては自社施工のため質が高く、中間マージンもかからない
業者の良し悪しのバラつきが小さい
専門外工事を請け負ってもらえない可能性がある
総合工事の場合、コミュニケーション窓口が増えすぎてしまう可能性がある

その最たる例がハウスメーカーです。

勘違いされている方も少なくないのですが、ハウスメーカーはあくまで住宅建築の専門家であり、内外装のリフォームであったり外構工事であったり、といったことは専門外なのです。

そのため、エクステリアに関する工事は、関係のある下請け業者に依頼する形になります。

これに対して、エクステリア工事専門店を謳っている業者の中には、工事内容のカバー範囲が広く、全ての工事を自社でまかなっているところもあります。

こうした業者は、 自社施工のために中間マージンがかからない上、プランニングの質も高く、コミュニケーションも一本化できるという様々なメリットがあるので、非常にお勧めできます。


ただし、当然ながら、 「工事経験に乏しい方が検討する場合には、業者自体の質の良し悪しが判断しづらい」というデメリットも考えられます。

そのため、人によっては、専門性の高い一部工事専門業者を一社一社まわって、ご自分で工事全体を取りまとめる、ということもありうるでしょう(初心者の方にはお勧めできませんが)。


いずれにしても、 ご自分の経験と予算、時間的余裕をもとに、どういった業者に頼むべきかを慎重に考えることは、外構工事を成功させる上でなくてはならない重要なステップだと言えます。


9. 外構工事で最も失敗しやすいポイント:業者選定

さて、いかがでしたでしょうか?

本記事で解説してきた、外構工事検討の流れをまとめると、次のようになります。


この中で、 外構工事の初心者にとって、最も重要かつ失敗しやすいのが、⑤業者選定です。

初心者の方が特にやりがちな失敗としては、知り合いのツテを辿って一社だけに見積もりを依頼して、そのまま工事したものの、実は専門外の業者で1〜2年で壊れてしまった、というようなケースです。

こうした事態に陥らないためには、 各業者の専門領域を把握しつつ、実績等のデータをもとに「直感ではなく、客観的に信頼できる業者」を見つけて、相見積もりを取ることが大切です。

しかし、初めての方がそうした情報を個人で得ることは難しく、また、日常生活や仕事などに追われている中で、情報収集や比較検討に十分な時間を割くのが難しいこともまた事実でしょう。


私ども 「エクステリアのナコウド」は、そうしたお客様のお声にお応えすべく、外装業界最大級のサービス「ヌリカエ」の姉妹サービスとして立ち上げ、運営しているサービスです。

個人では収集が難しい業者に関する情報提供や、工事の際のサポートなど、「失敗しない工事」に向けたお手伝いをしております。

外構工事を検討されている方、迷っている方など、まずはお気軽にお問い合わせください。




関連記事