【外構工事】フェンスの設置費用は?〜相場・算出方法・見積書を公開〜

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【外構工事】フェンスの設置費用は?〜相場・算出方法・見積書を公開〜
Point
  • 外構工事でフェンスの設置費用は20万円〜40万円が相場!
  • 設置費用は、本体価格と施工費用を足し合わせた金額。
  • 本体価格は、①フェンス材、②フェンス柱、③コーナー材、④端部材、の「単価×個数」を足し合わせた金額。
  • 施工費用は、A設置工事、B基礎工事、の「費用相場×件数」を足し合わせた金額。ただし、基礎工事はない場合もある。
  • 外構工事は定価がなく騙されやすい業界なので、設置費用の算出方法を理解しつつ、早い段階から相見積もりを取るのが良い。



1. 外構工事でフェンスの設置費用は20万円〜40万円が相場!(一般的な条件での概算)

外構工事でフェンスを設置するのにかかる費用の価格相場は、一般的に、20万円〜40万円程度と考えておくのが無難でしょう。

「一般的に」「無難」と表現しているのは、フェンス材の種類、メーカー、全長など、どんな条件での外構工事かによって、当然、費用も大きく変わってくるからです。(この点に関しては、詳しく後述します)。

ここでは、一旦、次の条件での概算(→施工費込みで20万円程度)としました。

  • 住宅の敷地面積:30坪
  • 囲う面の数:2面(側面+正面)
  • ブロック屏:無
  • 用途:目隠し
  • フェンス材の種類(素材):アルミ形材
  • フェンス材のメーカー:LIXIL(プレスタフェンス3型/フリーポールタイプT
  • フェンス材の大きさ:幅2m、高さ80cm
  • フェンスの全長(設置するフェンスの幅の合計):10m(側面6m+正面4m)

画像:LIXIL_Webカタログより

上述の例は、グレード(商品の質)が中間程度のものなので、例えばメッシュフェンスのような安上がりなフェンス材を使えば合計金額が15万円を切る可能性が高いですし、デザイン性の高いスクリーン(フェンスよりも背が高く、より目隠し機能を強めたもの)などを用いれば、35万円を大きく超えることもあります。


(左:メッシュフェンス/右:スクリーンフェンス、画像:LIXIL_Webカタログ より)

ただ、上の画像を見比べると一目瞭然ですが、外構のフェンスは、費用価格が安いほど防犯性に乏しく、またデザイン性にも劣る商品が多くなります。

そのため、実際に外構工事でフェンスの設置を検討する際には、単純な予算と費用のバランスだけではなく、エクステリア全体のスタイル (防犯性に優れるがコストの高い「クローズド外構」/防犯性に乏しいがコストの低い「オープン外構」/両者の中間である「セミオープン外構」) とも照らし合わせつつ、適切な商品を選んでいくのが良いでしょう。

2. 外構フェンスの工事費用はどうやって決まる?(金額の算出方法)

大まかな費用相場が掴めたところで、次は、フェンスの設置費用がどのようにして決まっているかを理解しましょう。

価格の算出方法を理解することには、2つのメリットがあります。

  • 比較検討の際に、自分で条件を変えながら、ざっくりとシミュレーションができるようになる
  • 業者からおかしな見積もりを出された際に違和感をもつことができるようになる

特に、後者のメリットはとても大切なことです。

外構工事には決まった定価や相場があるわけではないため、「価格が安すぎて怖い」「不透明に金額が高い」といった感覚を少しでも持つことができると、悪徳な業者に騙されるリスクを減らすことができます。

もちろん、見積もりを自分で出すわけではないので、細かい話や計算の仕方を覚える必要はありません。

算数が苦手な方もご安心ください。

では、順にみていきましょう。

2.1 基本的な考え方

外構フェンス工事の費用は、本体価格と施工費用を足し合わせた金額です。

本体価格も施工費用も、言葉こそ違いますが、どちらも「単価×個数」で各項目の金額が決まります。

そのため、最終的な工事費用を算出するためには、実現したい外構工事から逆算して、

  • いくらぐらいの値段の材料が何個必要で
  • それを組み立てるためにどれくらいの手間がかかるのか
を大まかに把握すれば良い、ということになります。

2.2 本体価格

本体価格は、①フェンス材(本体)、②フェンス柱、③コーナー材、④端部材、の4つの部材を足し合わせた金額が基本です。

下図のように、フェンスを設置したい外構の長さに合わせて、①〜④の数が決まり、それぞれの単価を掛け合わせて合計することになります。


画像:石川デザイン企画『外構工事のフェンスの相場の求め方:見積もり方法を公開』

ここで、「フェンス柱」はフェンス本体を支えるためのポール、「コーナー材」は2面に渡ってフェンスを設置する際に角を連結させるための部材、「端部材」はフェンス設置箇所の両端をカバーするための部材を指しています。

用語自体は、メーカーや外構工事業者によって表現が変わる場合がありますが、これらの部材が必要なことには変わりありません。

(上図で「キャップ材」と書かれているのは、端部材の一つで、通常、設置するフェンスの端部につき2個、両端合わせて計4個をセットにして販売されています。)

では、もう少し具体的に見ていきましょう。

Step1:各部材の単価相場を知る

まず、各部材ごとの単価は、概ね下表の通りです。

注意していただきたいのは、同じ素材でも、メーカーによって、あるいは商品のグレードによって、金額にかなり幅があることです。

(ここでは分かりやすさを優先して、敢えて単価に幅を持たせていません)

例えば、アルミ形材ののフェンス材は、2万円〜10万円くらいまでピンきりです。

また、商品の高さによっても、当然、費用に違いが出てくるので、費用を概算する際には気をつけてください。

▼部材単価表


部材名 素材 単価
フェンス材(本体) アルミ形材 35,000円/枚
アルミ鋳造 65,000円/枚
木製 25,000円/枚
木粉入り樹脂 55,000円/枚
スチール 12,000円/枚
フェンス柱 3,000円/箇所
コーナー材 2,000円/個
端部材(※キャップ材) 1,000円/セット

(※)各素材のうち、中間的なグレードのフェンス材を想定して単価を設定しています。

なお、上記の費用価格は、メーカーの希望小売価格をもとにしています。

実際の見積もり時には、2割〜3割程度の割引が適用されることもあるため、もう少し金額を抑えられる可能性もあります(もちろん、必ずそうした割引があるとは限りません)。

Step2:各部材の設置個数を算出する

一般的に、各部材の設置個数は、次のように決まります。

例えば、敷地面積が30坪程度の一般的な大きさの家で、

  • 正面と裏面が一辺8m、側面が一辺12m
  • 正面の半分と、側面の半分にフェンスを設置
といった施工条件の場合であれば、
  • フェンス設置箇所の全長:正面の設置箇所(8m/2)+側面の設置箇所(12m/2) = 10m
  • フェンス設置面の数:2つ
なので、
  • ①フェンス材の数:全長(10m)/フェンス幅(2m) = 5枚
  • ②フェンス柱の数:フェンス材の数(5枚)+設置面の数(2つ) = 7箇所
  • ③コーナー材の数:設置面の数(2つ)−1 = 1つ
  • ④端部材の数:1セット
と求められます。

Step3:部材の合計金額(=本体価格)を求める

ここまで来れば、あとはもう簡単です。

上記Step2の数値例で、アルミ形材のフェンスを設置する場合であれば、合計金額は次のように求められます。


部材名 単価 個数 費用
フェンス材(アルミ財形) 35,000円/枚 5枚 175,000円
フェンス柱 3,000円/箇所 7箇所 21,000円
コーナー材 2,000円/個 1個 2,000円
端部材 1,000円/セット 1セット 1,000円
合計 - - 199,000円

あるいは、同じ施工条件で、フェンス材の素材をスチールに変えると、以下のように合計金額も変わります。


部材名 単価 個数 費用
フェンス材(スチール) 12,000円/枚 5枚 60,000円
フェンス柱 3,000円/箇所 7箇所 21,000円
コーナー材 2,000円/個 1個 2,000円
端部材 1,000円/セット 1セット 1,000円
合計 - - 84,000円

このように、本体価格の概算金額を算出できるようになると、素材や施工条件の変更が外構工事の金額をどのように変化させるかを簡単に把握することができ、お財布との相談がしやすくなります。

以上が、本体価格の算出方法です。

続いて、施工費用の算出方法を見ていきましょう。

2.3 施工費用

ここまで読んで「本体価格だけでお腹いっぱい・・・」となった人もいるかもしれませんが、どうぞ安心してください。

施工費用の計算は非常にシンプルです。

Step1:設置工事の費用を算出する

外構工事におけるフェンス設置の施工費用は、概ね1,500円〜2,000円/m(=距離単価)程度で考えておくと良いでしょう。

もちろん、地域やフェンスの種類、業者によってもこの金額は異なってくるので、その点にはご注意ください。

先ほどの計算例で言えば、フェンス設置箇所の全長が10mだったので、

  • 設置工事の施工費用:1,500円/m × 10m = 15,000円
として求めることができます。

Step2:基礎工事の費用を算出する

基礎工事というのは、「高さが120cm以上のフェンスを施工する場合や、ブロック塀が無い場所への施工の際に必要な、フェンスの柱を固定するための工事」のことです。

基礎工事の施工費用は、概ね4,500円〜5,000円/箇所が相場と言われています。

(ここでの「箇所」は、柱を設置する箇所の意味です)

したがって、やはり先ほどの計算例で言えば、フェンス柱の数が7箇所だったので、

  • 基礎工事の施工費用:4,500円/箇所 × 7箇所 = 31,500円
として、こちらも簡単に求めることができます。

なお、フェンスを建てる予定の外構にブロック塀がすでにあれば、この費用はかからない計算になります。

Step3:施工費用の合計を求める

以上、Step1と2から、基礎工事を行う場合の施工費用合計は、次のように求められます。

  • 施工費用:設置工事金額+基礎工事金額 = 46,500円

ただし、注意点として、実際に業者から受け取る見積もりでは、「施工費用」という形で分けて算出されずに、本体価格と合わせて表記されていることが多いと思います。

こうした際には、先ほど説明した本体価格の計算から、施工費用が大体どの程度で計算されているかを割り出すことで、金額が大きく誤魔化されていないか、といったことを確かめることもできるでしょう。

3. 外構フェンスの設置工事の見積もり〜費用帯ごとの実例〜

外構工事でのフェンス設置費用の概算方法が理解できたところで、次は、そうした費用が実際の見積もりでどのように反映されているか、いくつか実例を見てみましょう。

本記事では、以下の3つのパターンの見積書をご紹介します。

  • A:外構工事の費用相場「20万円〜40万円」の範囲内の見積もり
  • B:外構工事の費用相場「20万円〜40万円」よりも低い見積もり
  • C:外構工事の費用相場「20万円〜40万円」よりも高い見積もり

※以下の見積もりはエクステリアナコウド加盟業者より提供頂いたものです

A:外構工事の費用相場「20万円〜40万円」の範囲内の見積もり(計397,500円)

B:外構工事の費用相場「20万円〜40万円」よりも低い見積もり(計169,000円)

C:外構工事の費用相場「20万円〜40万円」よりも高い見積もり(計761,000円)

4. 外構フェンスの設置工事で損をしないために

いかがでしたでしょうか?

本記事で見たように、一口に「外構工事でのフェンス設置・費用」といっても、施工条件や建物の状況などによって金額が大きく変わってくることと、その構造をお分かりいただけたかと思います。

そして、外構工事は、こうした構造をもちやすいために、次のような、消費者にとって不利な問題が起こりやすい業界でもあります。

  • 定価がなく、ごまかしがききやすいために「安かろう悪かろう」が簡単に起こりうる
  • そのため、同じ外構フェンスの工事でも、業者によって費用にかなり違いが生じる
  • したがって、運悪く質の低い業者に頼むと、費用対効果が悪くなってしまう
  • しかし、一般消費者にとっては、業者の質の見分けはつきにくい

こうした問題を解消するには、工事の費用をはじめとした適切な情報を施主様がしっかりと把握しておく必要があります。

さらに、事前の情報収集だけにやっきになるのではなく、検討の早い段階から、複数の業者の現地調査やヒアリング、プラン提案などを積極的に受けてみるのも、失敗しない工事には欠かせないプロセスだと言えるでしょう。

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