ベランダ・バルコニーのリフォーム費用は?方法別の金額相場を公開!

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ベランダ・バルコニーのリフォーム費用は?方法別の金額相場を公開!
Point
  • ベランダは「建物から張り出しているスペースのうち、屋根がつけられているもの」、バルコニーは「建物の2階から張り出しているスペースのうち、屋根がつけられていないもの」という意味の違いがある。
  • ベランダ・バルコニーをリフォームするのにかかる費用の価格相場は、一般的に、5万円〜55万円程度
  • ベランダ・バルコニーのリフォーム工事は、①防水工事(5万円〜10万円)、②屋根の取り付け工事(10万円〜20万円)、③サンルーム(テラス囲い)の取り付け工事(30万円〜50万円)、④全交換工事(30万円〜50万円)、の4つの方法に大別できる。
  • ベランダ・バルコニーのリフォーム内容、業者選定にお困りの際は、「エクステリアのナコウド」まで無料でご相談を!



1. ベランダ・バルコニーの費用を知る前に!−ベランダ・バルコニー・テラスの違いを知ろう−

ベランダ・バルコニーの費用相場を知る前に、まずは、言葉の意味をはっきりとさせましょう。

というのも、「ベランダ」「バルコニー」「テラス」という3つの言葉は、日常的にかなり混同して使われているからです。

これらの言葉は、全て「建物から外に張り出している部分」という意味をもっているのですが、①階数と②屋根の有無、の2要素から下表のように整理することができます。


上表から、「ベランダ」「バルコニー」「テラス」の意味は、それぞれ次のように定義できるでしょう。

(※ただし、1階の屋根ありスペースは、ベランダではなくテラスと呼ばれることが多いです。このあたりのややこしい事情については、テラスの解説記事をご覧ください。)

  • ベランダ:建物から張り出しているスペースのうち、屋根がつけられているもの
  • バルコニー:建物の2階から張り出しているスペースのうち、屋根がつけられていないもの
  • テラス:建物の1階から張り出しているスペースのうち、屋根がつけられていないもの

これらの定義から、ベランダとバルコニーは「屋根が有るか無いか」だけの違いになります。

また、バルコニーに屋根をつけたら・・・?といった問題も発生してしまいます。

そのため、本記事では、バルコニーとベランダをまとめて同じ意味で扱うこととして、合わせて「ベランダ・バルコニー」と表現します。

2. ベランダ・バルコニーのリフォーム費用は5万円〜55万円が相場!(一般的な条件での概算)

外構工事でベランダ・バルコニーをリフォームするのにかかる費用の価格相場は、一般的に、5万円〜55万円程度と考えておくのが無難でしょう。

「一般的に」「無難」と表現しているのは、どんな条件でのリフォーム工事かによって、当然、費用も大きく変わってくるからです。(この点に関しては、詳しく後述します)。

ここでは、一旦、次の条件での概算(→施工費込みで15万円程度)としました。

  • リフォーム工事内容:バルコニーへの屋根の取り付け工事
  • 屋根の大きさ:高さ2.4m、奥行き1.2m、横幅3.6m
  • 屋根のデザイン:変更なし

(出典:LIXIL社ホームページより)

3. ベランダ・バルコニーのリフォーム工事費用はどうやって決まる?(金額の算出方法)

ベランダ・バルコニーのリフォームは、大きく、次の4つの工事に分類できます。

リフォーム方法 概要 工事価格帯
①防水工事 経年劣化により防水機能の落ちた表面にウレタン塗装をしたり、防水シートを取り替えたりする。 5万円〜10万円
②屋根の取り付け工事 バルコニーに「テラス屋根」を取り付けて、ベランダにする。 10万円〜20万円
③サンルーム(テラス囲い)の取り付け工事 バルコニーに囲いを取り付けたり、ベランダに外壁を取り付けたりする。 30万円〜50万円
④全交換工事 雨漏り、腐食など、経年劣化が大きく進んでいる場合に、ベランダ・バルコニーを撤去し、新品に交換する。 30万円〜50万円

3.1 ベランダ・バルコニーのリフォーム①:防水工事

1つ目のリフォーム方法は、防水工事です。

防水工事は、経年劣化により防水機能の落ちた表面にウレタン塗装をしたり、防水シートを取り替えたりする工事で、5万円〜10万円程度が価格相場と言われています。

一戸建てのベランダ・バルコニーの防水工事には、FRP防水、ウレタン防水、シート防水、という3つの工法があり、それぞれ次のような違いがあります。

防水工法 概要 平米単価
FRP防水
  • FRP(Fiberglass Reinforced Plastics) とは、繊維強化プラスチック(ガラス繊維などの強化材で補強されたプラスチック)のこと
  • FRPは、耐水性・成型性・耐熱性・耐久性・耐食性などに優れ、強靭で軽量など、多くの優れた特長を持っている。
  • 他方、大変硬い塗膜で、強く下地に接着するため、下地の動きに追従できずひび割れを起こしやすいというデメリットがある。
5,000円~7,000円/㎡
ウレタン防水
  • ウレタン防水は、施工面(下地)にウレタン樹脂(液体状)を塗布して硬化させ、所定の厚さの防水層をつくる。
  • 軽量で建物への負担が少ないことや、低予算で施工できることなどがメリット
  • デメリットは、下地の状態や施工技術によって仕上がりに差が出やすいこと、硬化までに時間がかかるこ
4,000円~7,000円/㎡
シート防水
  • 塩化ビニールやゴム製のシートを専用の接着剤や機械で施工箇所に固定し、水の侵入を防ぐ工事
  • 耐用年数と費用のバランスが良く、費用対効果の高い工事にできるのが特徴。
  • シート防水は、複雑な形状のベランダには向いていない。
3,500円~4,500円/㎡

一般的には、7年〜10年に一度の、外壁や屋根の定期メンテナンスを行う際に、塗装と合わせて行われることが多いでしょう。

ただし、屋根のついていないバルコニーや、降水量の多い地域など、劣化が進みやすい状況であれば、それよりも早いタイミングで防水工事が必要になることも少なくありません。

実際に、ベランダ・バルコニーの防水機能の低下に気がつかず放置していた結果、雨漏りが起こってしまい、結果的に30万円程度の雨漏り修繕費用や、場合によっては、張替え等の高額なリフォームが必要になってしまうケースもあります。

そのため、住宅の定期点検の際など、少しでも気になったタイミングで、防水工事を検討するようにしましょう。

(防水工事についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせてご覧ください。)

3.2 ベランダ・バルコニーのリフォーム②:屋根の取り付け工事

2つ目のリフォーム方法は、バルコニーに屋根を取り付けて、ベランダに変える工事です。

ここで取り付ける屋根は、いわゆる「テラス屋根」と呼ばれているもので、バルコニーやテラスなどの土台に支柱と屋根を取り付ける形になります。

テラス屋根の設置工事にかかる金額は、①本体価格と②施工費用の合計金額によって求められます。


下で細かくみていきますが、これらの合計金額は、概ね10万円〜20万円程度になることが一般的です。

内訳としては、①本体価格と②施工費用が半々で、場合によってはオプション費用が加わる、とイメージしておけば、ひとまず問題はないでしょう。

本体価格

本体価格は、基本的には、①テラス屋根本体の商品と、②屋根を設置するテラス部分の広さ、の2点によって決まります。

もちろん、細かくみていけば「積雪タイプ」「屋根の形状・材質」などの要素は考慮する必要があるのですが、価格という観点だけで見れば、そこまで気にする必要はないと考えられます。

というのも、同じくテラスの上に設置するサンルーム(≒テラス囲い)とは違い、テラス屋根は基本的に支柱と屋根の2パーツのみで構成されているので、細かい要素の掛け合わせによる価格全体への影響が、サンルームほど大きくないからです。

(1)商品

タイプ 概要 参考価格帯
(メーカー希望小売価格)
メーカー毎の代表製品
LIXIL YKK ap 三協アルミ
標準タイプ
  • 建物の外壁に取り付けるタイプ
  • デザインに強くこだわらない方向け
5万円〜15万円 スピーネ ソラリア レボリューA

なお、上表に記載した価格はメーカー希望小売価格、つまり商品本体の価格ですが、実は、この価格帯は、そのまま施工費用を含めた設置工事全体の価格となることが多いです。

というのも、一般的にエクステリア業界では、メーカー希望小売価格の数十パーセントが施工業者によって割り引かれます。

そして、その割り引かれた数十パーセントと同じくらいの価格の施工費用+諸経費がかかることが多いので、ふたを開けてみるとメーカー希望小売価格の価格帯と最終的な工事費用が近い金額になっていた、というカラクリです。

そのため、まずは大まかな費用感をつかみたい、という方には、上表で示したような、メーカー希望小売価格の金額帯を参考にするのが一つの手と言えるでしょう。

(2)広さ(=幅 × 奥行)

広さとは、文字通り、設置するバルコニー屋根の「間口(幅)× 出幅(奥行)」のことです。


出典:激安サンルームクラブ「サニージュ商品詳細」

メーカーのホームページなどをみると、間口は「間(けん)」、出幅は「尺(しゃく)」という長さの単位で表現されていることがありますが、それぞれ「1間=約1.8メートル」「1尺=約30センチメートル(0.3メートル)」とざっくり理解していれば問題ありません。

(建設関係の業界では、間や尺といった単位や、長さをミリメートルで表すことなど、独自の慣習があるのですが、一般の方には普通の表現で説明してもらえることが通常なので、あまり気にしなくて大丈夫です)

↓出幅(奥行)/間口(幅)→ 1間(約1.8メートル) 1.5間(約2.7メートル) 2間(約3.6メートル)
3尺(約0.9メートル) 約0.9畳 約1.3畳 約1.8畳
4尺(約1.2メートル) 約1.2畳 約1.8畳 約2.4畳
5尺(約1.5メートル) 約1.5畳 約2.2畳 約3畳
6尺(約1.8メートル) 約1.8畳 約2.7畳 約3.6畳
9尺(約2.7メートル) 約2.7畳 約4畳 約5.3畳

上表のように、間口は1間/1.5間/2間、出幅は3尺/4尺/5尺/6尺/9尺から選ぶことができます。

また、それらを掛け合わせた広さは、畳で換算すると大体上の通りになります。

施工費用

施工費用の相場は、業者の種類(工務店やハウスメーカーは数割高い)にもよりますが、①と②を合わせて、概ね5万円〜10万円程度が一般的な相場と言われています。

本体のメーカー希望小売価格が概ね5万円〜15万円、そこから業者によって例えば50%の割引があって5万円前後の本体価格、そこに施工費用が5万円〜15万円かかって、最終金額がやっぱり10万円〜20万円かかる、といった形になります。

もちろん、オプションの量や必要な付加工事の数によって、施工費用がもっとかかる場合もありますが、一旦は、5万円〜10万円程度におさまると考えておけば間違い無いでしょう。

3.3 ベランダ・バルコニーのリフォーム③:サンルーム(テラス囲い)の取り付け工事

3つ目のリフォーム方法は、サンルーム、あるいはテラス囲いと呼ばれる商品をベランダ・バルコニーに取り付ける工事です。

サンルームとは、「太陽光を室内に多く取り入れるために、屋根や壁をガラス張りにした部屋」のことで、ベランダやバルコニー(もしくはテラス)に外壁や屋根を取り付け、雨天の物干し場や居住スペースの延長として利用されます。

ベランダ・バルコニーにサンルームを設置する費用は、30万円〜50万円が相場です。

ここでは、すでに屋根があるベランダと、そうではないバルコニーでは費用感が異なるのですが、ここでは、わかりやすさのために、バルコニーにサンルームを設置する工事について説明します。


サンルームの新設・増築は、基本的には、次の3つの費用を足し合わせた金額になります。

  • 本体価格:20万円〜25万円が一般的
  • 施工費用:10万円〜15万円が一般的
  • オプション費用:5万円〜10万円が一般的

それぞれ、順に見ていきましょう。

本体価格


出典:LIXIL『エクステリア総合カタログ2019-2020』「サニージュ」

本体価格は、大きく分けて、①納まり(+積雪タイプ)、②広さ、③屋根の形状・材質、の3点の組み合わせで決まります。

(1)納まり(+積雪タイプ)

納まりとは、「サンルームを建物のどの部分、高さに取り付けるか」のタイプのことです。

下表のように、納まりには、大きく「造り付け納まり」「アルミバルコニー納まり」の2つのタイプがあります。

納まりタイプ 造り付け納まり アルミバルコニー納まり
イメージ
(出典は全て
出典:LIXIL『エクステリア総合カタログ2019-2020』「サニージュ」
価格帯
(業者割引後)
15万円〜25万円 25万円〜35万円

加えて、積雪タイプというのは、「どこまでの積雪量に対して耐えられるか」に応じたタイプのことで、次の2タイプに分けられます。

  • 20cm:雪がそこまで多く降らない地域に適したタイプ。積雪量20cmまでは耐えられる。
  • 50cm:豪雪地帯に適した積雪タイプ。積雪量50cmまでは耐えられる。

ただし、雪が激しいところでなければ、20cmタイプで十分なことが多いので、「雪」でピンとくる方以外は特に気にする必要はないでしょう。

(2)広さ

広さとは、文字通り、増設するサンルームの「間口(幅)× 出幅(奥行)」のことです。

この点については、「テラス屋根」の項目で上述した「広さ」の解説と全く同じことが言えるので、説明を省略します。

(3)屋根の形状・材質

サンルームの本体価格は、屋根の形状と材質によっても費用が変わります。

まず、屋根の形状には、F型とR型の2つがあります(下図)。

アルファベットの形から、「真っ直ぐっぽい方がF型、曲がってる方がR型」と覚えておきましょう。


出典:激安サンルームクラブ「サニージュ商品詳細」

次に、屋根の材質は、基本的には次の3種類から選ぶことができます。

  • ポリカーボネート
  • 熱線吸収ポリカーボネート
  • 熱線吸収アクアポリカーボネート

簡単にいうと、ポリカーボネート<熱線吸収ポリカーボネート<熱線吸収アクアポリカーボネートの順で、熱線カット率(太陽光の熱エネルギーをどれだけカットできるか)が大きくなり、サンルームの弱点である「夏場の室温上昇」を防ぎやすくなります。

他方、もちろん、その分、同じ順序で費用も高くなっていくので、電気代の節約効果と比べて判断するのが良いかもしれません。


出典:LIXIL『エクステリア総合カタログ2019-2020』「サニージュ」

施工費用

ベランダ・バルコニーでのサンルームの施工費用は、基礎工事、防水工事等を含めて、10万円〜15万円程度が一般的です。

ただし、業者によっては、施工費用を安くする分、本体価格を高めに設定していたり、逆に本体価格を大幅に値下げする分、施工費用を高めに設定するなど、「これくらいが定価」という費用金額が決まってはいません。

そのため、本体価格と施工費用を合わせて「一式」として表現している業者も少なくないので、気になる方は、見積書に明細を追記してもらうようにしましょう。

オプション費用

最後に、オプション費用の例を示します。

オプション費用は、ご家族の状況やサンルームの用途等によって様々なので、「これが相場」というのは難しいですが、一般的には、10万円程度を想定しておくと良いと言われています(例えば、下表で、吊り下げ物干しと内部日除けを組み合わせると10万円近くになります)。

オプション例 イメージ(出典は全てLIXIL社Webカタログ 費用・価格例
吊り下げ物干し 1.4万円〜2.6万円
上下可動物干し 5.8万円〜6.3万円
内部日除け 7.5万円〜19.0万円
換気扇 2.7万円
LEDライト - 12.5万円〜18.9万円

上表は、あくまでオプション例の一部であり、本章の前提にならってLIXIL社での費用・価格帯を参考にしています。

ですが、実際には、メーカーや業者によってオプション内容や費用・価格帯、割引等も大きく変わってくる可能性があるので、本記事の情報はあくまで参考程度にとどめ、検討する際には必ず家族や業者と相談するようにしましょう。

3.4 ベランダ・バルコニーのリフォーム④:全交換工事

経年劣化が進み、腐食や雨漏りが起こりうる場合には、ベランダ・バルコニーの全交換を検討する必要があります。

全交換は、新しい商品の購入価格に加えて、施工費用として、古いものの撤去費用と新しいものの設置費用がかかります。

ベランダ・バルコニーの全交換にかかる費用相場は、30万円〜50万円が相場で、内訳は次の通りです。

費用項目 価格帯
ベランダ・バルコニーの購入価格 15万円〜35万円
古いベランダ・バルコニーの撤去費用+新しいものの設置費用 15万円程度

ただし、ここで示した金額は、あくまで低価格〜中価格帯の、一般的なベランダ・バルコニーを設置する場合である点に注意して下さい。

全交換の機会に、例えば「ウッドデッキ仕様にしてくつろげるようにリフォームする」「窓をつなげてベランダ・バルコニーの面積を広げる」「住宅と一体感のある意匠性の高いデザインに変更する」といった場合には、60万円〜100万円かかるケースも少なくありません。

4. ベランダ・バルコニーのリフォーム工事で費用金額を損をしないために

いかがでしたでしょうか?

本記事で見たように、一口に「外構工事でのベランダ・バルコニーリフォーム費用」といっても、選ぶ素材や施工条件によって金額が大きく変わってくることと、その構造をお分かりいただけたかと思います。

そして、外構工事は、こうした構造をもちやすいために、次のような、消費者にとって不利な問題が起こりやすい業界でもあります。

  • 定価がなく、ごまかしがききやすいために「安かろう悪かろう」が簡単に起こりうる
  • そのため、同じ外構フェンスの工事でも、業者によって費用にかなり違いが生じる
  • したがって、運悪く質の低い業者に頼むと、費用対効果が悪くなってしまう
  • しかし、一般消費者にとっては、業者の質の見分けはつきにくい

こうした問題を解消するには、工事の費用をはじめとした適切な情報を施主様がしっかりと把握しておく必要があります。

さらに、事前の情報収集だけにやっきになるのではなく、検討の早い段階から、複数の業者の現地調査やヒアリング、プラン提案などを積極的に受けてみるのも、失敗しない工事には欠かせないプロセスだと言えるでしょう。

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