セミオープン外構って何?〜メリット・デメリット、実例、お勧めする人〜

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セミオープン外構って何?〜メリット・デメリット、実例、お勧めする人〜


画像:ピクスタ

最近聞く言葉に「セミオープン外構」というエクステリア用語があります。

ブロック塀や門扉・フェンスで構成するクローズ外構や、ポストやインターホンなどを取り付けた機能門柱をメインのアイテムとしたオープン外構は以前からあったのですが、「セミオープン」という言葉は比較的新しいです。しかし、エクステリアを重視した家づくりのためには、ぜひともこの言葉を知る必要があります。


  • セミオープン外構とは?
  • セミオープン外構のメリットとデメリット
  • セミオープン外構をお勧めできる人とできない人
  • 家づくりでエクステリアを考えるならば知っておくことが必要

この記事は、以上の項目について解説します。


Point
  • セミオープン外構とはどんな物か?
  • セミオープン外構のメリットとデメリット、向く人向かない人
  • 用語を知っておくことの重要性





1. セミオープン外構って何?

1.1 外構の種類

まずはセミオープン外構が何であるかについて説明します。
外構には種類があり、それぞれに特徴があります。

セミオープン外構を説明するには、

  • オープン外構
  • クローズ外構

の2つを知っているとわかりやすいかもしれません。

セミオープン外構はクローズ外構とオープン外構の中間に位置し、両方の利点を併せ持つ外構と言うことができます。


クローズ外構


画像:ピクスタ


クローズ外構は敷地のまわりをブロック塀や門扉・フェンスで囲ってしまう外構です。


オープン外構


画像:ピクスタ


一方の、オープン外構は大掛かりな塀は使用せず、むしろ庭を見せることによって敷地全体を開放的にする外構です。


セミオープン外構


画像:ピクスタ


そして、中間に位置するセミオープン外構は、両方のデザインと特性を融合している双方の利点を持った外構なのです。


1.2 セミオープン外構が出来た経緯

外構と言えば、かつてはブロック塀で敷地を囲み、門には門扉を設置し、ブロック塀にはフェンスを取り付ける物でした。門扉とフェンスは基本的にはアルミが主流で、大きく分けるとアルミ形材(アルミサッシの材料と同等品で、アルミを型で押し出して作る材料)で作った物と、アルミ鋳物(砂で作った鋳型にアルミを流し込んで作った物)でした。そして、そのデザインの中で、外と中を完全に隔てる物や部分的に開けるデザインの物がありました。

しかし、今から約20年ほど前にガーデニングブームが起こり、それと同時にエクステリア製品でもオープン外構に使えるアイテムが多数販売され、外構のオープン化が進みました。そしてオープン外構はウッドデッキなどのアイテムとのコーディネイトが取られ、普及したのです。

しかし、そんな中でちょっとした転機が訪れます。外構のセミオープン化です。この背景には窃盗犯による侵入犯罪の巧妙化などといった社会的背景があったと言えます。この時期には玄関ドアやサッシなどの防犯性アップも開発課題となり、各建材メーカーが防犯性向上に注力したのでした。

以上がセミオープン外構が出てきた経緯です。そして、セミオープン外構は様々なアイテムの提案で、今後ますます洗練されて行く物と思われます。エクステリアの発展における「今後の楽しみな分野」です。


2. セミオープン外構のメリット・デメリットは?

セミオープン外構ですが、メリットとデメリットはどの様な物があるのでしょうか?


2.1 セミオープン外構のメリットは?

まずはセミオープン外構のメリットについて述べたいと思います。


外との距離を適度に保てる

セミオープン外構は、外との距離を適度に保つことが出来る外構の形態です。そのため、守備と開放感の両立が出来ます。

外構をブロック塀や目隠しタイプの門扉やフェンスとすると、鉄壁のガードの様にもなって心強くもなるのですが、外から隔離されてしまい息苦しくなってしまいます。特に、敷地がそれほど広く無い場合は、圧迫感が一層大きな物になってしまいます。

その一方でオープン外構は敷地の外まで見えるので、開放感は大きくなるのですが、外の世界があまりにも近く見えてしまいます。敷地が広く無い場合は外から室内が見える様な感じも受け、カーテンを開けにくくなるかも知れません。

その一方で、セミオープン外構はクローズ外構とオープン外構との中間であるため、外との距離を適度に保てるのです。


防犯性を確保できる

住宅の防犯性はクローズ外構にすることで向上するのですが、敷地内をある程度まで見せたとしても向上は可能です。と言うのも、窃盗犯などの不正侵入者は門扉やフェンスなどの陰に隠れることも多いからです。その場合はむしろ、外から見える様にすることの方が防犯上効果的です。

ただし、クローズ外構に比べて侵入しやすいデメリットもあるので、防犯の確保には他のアイテムが必要にもなります。例えばセンサーライトの設置や、砂利敷きにすることが挙げられます。センサーライトは侵入者を照らしますし、砂利は侵入者が上を歩いた場合には「ジャリジャリ」という音がするからです。

家と外構のデザインをトータル化できる

家づくりにおいて、デザインのトータルコーディネイトは大切です。この点でセミオープン外構は有利です。

例えば、クローズ外構の場合は外構が前面に出てしまうために、家のデザインと外構のデザインは調和が難しくなります。また、オープン外構の場合は家の方が目立ってしまうため、外構のデザインは存在感が薄くなってしまいます。

その点、セミオープン外構の場合は適度な位置と高さの設定となるので、外構と家のデザインがお互いを殺すことなくできるのです。

「見せて演出する部分」と「見せない部分」を分けられる

住宅の外観のデザインには、外に「見せて演出する部分」と「見せない部分」があります。例えば、ガーデニングや植栽などは外に見せて演出する部分ですが、プライバシーに関わる部分や、防犯上望ましく無い部分は見せるべきではありません。その点でもセミオープン外構は良い位置にあります。

クローズ外構の場合は全体を囲ってしまうために見せる部分が少なくなりますし、オープン外構では見せるべきでは無い部分までオープンにしてしまう場合もあるからです。


2.2 セミオープン外構のデメリットは?

次にセミオープン外構のデメリットについて説明します。


・オープン外構工事よりも費用がかかる

セミオープン外構はクローズ外構までは行かないにしても、費用の面でオープン外構よりも多く掛かってしまいます。
これは必要となる外構アイテムが増えてしまうためで、その製品代と工事費用が多く発生してしまうからです。

例えば、サイズがそれほど大きく無いにしても、門扉やフェンスを設置するならば製品代が発生してしまいますし、設置するにしても工事費用が別途に必要になります。


・アプローチと道路の境界がはっきりしにくい場合がある

セミオープン外構は周囲を完全に塞ぐ訳では無いので、アプローチと道路の境界がはっきりしにくい場合があります。そのため、歩行者の目には敷地の範囲が分かりにくい場合も出て来ます。
そうなると、歩行者に敷地内に入られる場合も考えられます。特にカースペースが道路と接していてその部分がオープンだと、カースペースに入られるケースもあり得るのです。

3. セミオープン外構をお勧めできる人・できない人

次に、セミオープン外構をお勧めできる人とできない人について紹介します。

3.1 セミオープン外構をお勧めできる人

まずはお勧めできる人です。


安全性と開放感を両立させたい人

セミオープン外構は安全性と開放感を両立させたい人向けの外構と言うことができます。

オープン外構は、塀やフェンスなどによる敷居を低くし、全体をオープンにする外構です。しかし、あまりにもオープンにし過ぎると侵入者の出現も無いことも無く、怖く思える人もいることでしょう。その一方で、防犯性を優先するあまりにクローズ外構にすると、圧迫感を感じることもあるかも知れません。

その点、セミオープンにするならば、適度なまでにオープンにして開放感を持たせ、防犯上重要な部分は外からの侵入を防止することが可能ですので、安全性と開放感を両立させたい人にマッチすると言えるのです。


街の景観に家を溶け込ませたい人

街の景観は都市計画法などによって区画され、街並みの雰囲気が保たれています。自治体によっては景観を重要視して、個々の家にも色などの制限を設けるところもあるほどです。
セミオープン外構の家は、その様な街並み全体の美しさを重要視したい人にマッチしていると言えます。

街並みは住宅の個々のデザインが集まって造られますが、自宅をセミオープン外構とするならば、隣家がクローズ外構であっても、オープン外構であっても「街並みの連続性」が保てます。つまり、周囲の家の外構に違和感無く溶け込める様になり、景観に合う家とすることができるのです。

ちなみに、全体の景観だけでなく、その中での「ちょっとした個性」を演出することも可能です。例えば門まわりに少し豪華なウッド製品をアクセント的にあしらえば、単に調和させるのでは無く、家の個性を輝かせることも可能です。


3.2 セミオープン外構をお勧めできない人

それでは、セミオープン外構をお勧めできない人はどの様な人でしょうか?


プライバシーを一番に大切にする人

セミオープン外構はプライバシーを第一に考える人には、あまりお勧めできません。

と言うのも、外構は高さが低くなるにつれて開放的になるのですが、その分だけ外から家が見えるようになるからです。

外構は塀が高くなってフェンスが目隠しになればそれだけプライバシーが保たれるのですが、逆にオープンになってしまうと外から見える様になってしまいます。そのため、外構が開放的になることよりも、プライバシーを大切に考えるならば、その人にはセミオープン外構であっても、向かないと言えるのです。


門扉とフェンスのコーディネイトを楽しみたい人

エクステリアメーカーでは門扉とフェンスをシリーズ化し、デザインのコーディネイト化を図っている物があります。そして、その外構のエクステリア建材のコーディネイトを楽しみたいのであれば、その人はセミオープンであっても向かないと言えます。

例えば、アルミ鋳物門扉の中にはフェンスとコーディネイトしたデザインの物があります。そして多くの場合、門扉とフェンスはクローズ外構をベースとして提案されているので、オープン外構に持って来るのは、あまり良いデザインにはならず、違和感を感じる外構にもなり得るのです。

4. より良い外構とするために

これまで説明してきたように。外構工事を始める前に、防犯性や費用、そしてプライバシーなどを総合的に考え、その上でクローズ外構、セミオープン外構、そしてオープン外構のどれを選ぶかを決める必要があります。

そして、業者と打ち合わせる段階には業者に自分の意思をしっかりと伝えることが大切です。

家づくりについて打ち合わせる際、業者に的確に伝えるためには、「言葉を理解すること」が大切になります。これは外構部分においても同じです。

例えば、外構について希望を聞かれた時に「フェンスはメッシュにして門扉は鋳物にして」などとアイテム類の特徴を言ったとしても、全体のイメージを指す言葉が抜けていれば意思が伝わらず、「こんな感じでは無かった」となる事態もあり得ます。特に、今はエクステリア建材のバリエーションの幅が広く、パーツだけの特徴ではイメージも難しい場合があるからです。

その点、例えば外構を「セミオープン外構で」と前置きした上で「フェンスはメッシュ、門扉は鋳物」と伝えるならば、外構全体をイメージしながらアイテムを選ぶので、フェンスのサイズにしても門扉のデザインにしてもマッチするものを選ぶことが出来て、トータルのコーディネイトをしやすいのです。

業者にイメージを伝えるためには言葉の理解が大切になります。セミオープン外構に関しても、家づくりのためにもしっかりと意味を把握しておきましょう。


ただし、実際には敷地の広さや街並みの状況、そして予算などにより、最善のエクステリアは変わって来ます。他にも、依頼する業者によって、提案して来るエクステリアの様態も違います。玄関アプローチ部分のデザインを優先させる業者もあれば、玄関と車庫まわりの流れを重要視する業者もあるでしょう。そのため、エクステリアについて考え始めたら、早い段階から複数の業者に依頼を掛け、現地の状況を見てもらい、プランニングしてもらうことが、失敗を無くす良いプロセスと言えるでしょう。

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5. まとめ

セミオープン外構は少し抽象的な要素もあるため、イメージがしにくいかも知れません。しかし、プロの業者を使えばイメージの具体化もスムーズに進みます。そして、エクステリアの検討は情報収集が非常に大切です。ぜひ下記の記事も併せて読んでくださいね。





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